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持ち運べる無線LAN「どこでもWi-Fi」で、モバイル通信“変革”の予感!

2009/02/02(Mon)17:37

ウィルコムから「どこでもWi-Fi」という商品が登場した。一般的にはまださほど話題になっていないのだが、実はこれ、モバイル通信の“変革”を予感させる新しいジャンルの製品なのだ。
これまで、PCでモバイル通信するには、PCカードなどのデータ通信カードか、USBでつなぐ通信アダプターを使うのが一般的だった。もしくは、携帯電話などをパソコンにUSBケーブルでつないでいた人もいるだろう。

カードなどの通信のための機器のドライバーをインストールし、各キャリアへの接続を設定していくのが一般的な使い方だった。

それに対して、今回登場した「どこでもWi-Fi」は、“無線LANのアクセスポイント”だと考えるとわかりやすい。家庭やカフェなどにある無線LANのアクセスポイントと同じように、パスワードを入力すれば、そのまま通信ができるのだ。

これだけ聞くと特に目新しくはないのだが、注目すべきはここからである。

この「どこでもWi-Fi」は、インターネットとの接続にウィルコムの回線を利用しているのだ。細かな話はさておき、これまでに使われてきた家庭や会社の 無線LAN親機は、ADSLやFTTHなどのインターネット回線にLANケーブルなどで接続し、親機とパソコンなどの間を無線化しているわけだ。

ところが、「どこでもWi-Fi」は、インターネットとつながる回線がウィルコムのネットワークに変わることで、親機自体がワイヤレスになっているのだ! つまり、「無線LANの親機をカバンに入れて持ち歩ける」ことになる。

ちょっとややこしい話なのだが、無線LAN親機が利用する回線自体が「一種の無線」なのである。最近では、イー・モバイルのデータ通信カードを内蔵し、同様に無線LAN親機として機能する製品も登場している。

これらの「モバイル無線LAN親機」を利用すると、ユーザーにとって利便性が格段に向上する可能性がある。モバイル通信用のアダプターと違って物理的に接続する必要がないのだから、利用する機器がつなぎ方によって縛られる限定されることがなくなる。
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