麻生太郎首相は19日の参院予算委員会で、日銀の金融政策運営に関連し、「世界中がゼロ金利にほぼ近くなっている中で日本が(金利を)上げれば、間違いなく円高の呼び水になる。いま日本だけが上げるというような国際情勢にはない」と述べ、世界的な経済危機の中で当面は低金利を続ける必要があるとの認識を示した。
また首相は、1990年代後半の日本の金融危機の際の政策対応に関し、「ゼロ金利より不良資産の買い上げや銀行への資本投入などの方が効果が大きかった」と指摘。景気悪化で企業が債務の最小化に注力している時は、「金融政策は効果を上げにくいというのが経験則だ」と述べた
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