靴販売大手のエービーシー・マートは21日、創業者の三木正浩代表取締役会長(52)が31日付で退任すると発表した。この日の取締役会で承認された。三木氏は楽天とTBSの業務提携交渉をめぐり、TBSの第2位の株主としてその動向が注目された。
経営企画室によると、野口実社長が今年3月に就任し、事業も軌道に乗ったことなどから、一身上の都合で退任したい旨の申し入れが本人からあったという。今後は同社株式の29.3%を保有する筆頭株主として残る。
三木氏は昭和60年に靴と衣料を扱う輸入販売商社を設立。その後、ABCマートとして業界2位の全国靴小売りチェーンにまで成長させた。
TBS株式の9.91%を一時保有して第2位株主となり、6月の株主総会では、委任状争奪戦を展開したTBSと楽天のどちらを支持するか注目を集めた。最終的にはTBSを支持したとみられる。
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